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~“空調服”の物流拠点として300億円の市場に挑む~
神原ロジスティクスは、以前より進めてきた物流一貫サービスの提供によって顧客からの委託事業を拡大しています。2020年3月には、夏季に需要の高い“空調服”のメーカー、株式会社空調服様から、国内の物流拠点として新たに起用されました。
株式会社空調服様はこれまで、輸入した海外製品を福山港で荷揚げし、埼玉県へ移送した後に仕分けして全国へ配送していました。神原ロジスティクスでは、税関手続き、衣類の検品、仕分け配送までの一貫サービスを福山でワンストップで提供できることが大きなアドバンテージとなりました。
神原ロジスティクス物流事業部 山下司次長に、今回のサービス拡大について聞きました。
―“空調服”とはどのような商品なのですか
最近色んな場所で見かけるようになりましたが、実は株式会社空調服様が開発の元祖で、熱伝導や気化の原理を用いて小型のファンを内蔵するなどして夏場の暑さから身を守る衣服です。近年の夏場の気温上昇で全国的に需要が高まっており、現在では300億円規模の市場があると推測されています。開発にはいろんな苦労もあったようで、興味のある方はぜひ株式会社空調服様のウェブサイトをご訪問ください。
https://www.9229.co.jp/about/story
―今回、顧客が国内の物流拠点として神原ロジスティクスを選んだ理由は
当社の福山物流センターを拠点として活用いただくことで、一日あたりの出荷量が、従来の埼玉拠点の場合と比較して約1.7倍へ向上します。その対応キャパシティの大きさのほか、これまでに培った、衣類の検品、配送サービスの品質の高さも評価されています。また、埼玉県への輸送がなくなったことで、拠点間の移動にかかるコストが縮小、出荷までのリードタイムも48時間程度短縮可能となることも大きな理由でした。
―新たに一貫サービスを提供する際の苦労は
今回、当社が起用されるにあたり製品の物流ルートが変わるため、出荷・配送システムを株式会社空調服様とともに新たに構築しました。お互いに従来のシステムの機能を生かしつつ新形態に適応させるため、約1年にわたり打ち合わせを重ねてシステムを開発しました。そのおかげで現在、サービスは順調に提供できています。
―今後の目標は
株式会社空調服様はスポーツウエアや衣料量販店等への販路拡大も視野に入れられており、販路が多様化していくことになります。当社の物流サービスの品質を維持し、顧客の事業拡大に貢献したいと考えています。
注:本ニュースは株式会社空調服様の了解のもとで掲載しています。
■神原ロジスティクス株式会社について
1978年設立の前身企業、常石ポートサービスより継承した物流事業を展開しています。海上輸送、通関、倉庫保管のほか、国内の陸上輸送など総合的な物流サービスを提供。倉庫から店舗へのジャストインタイム納入や、倉庫での検品や修理も担い、荷主企業の効率的な物流を支えています。さらに、NVOCC業者として、日本各地の港と中国・東南アジアを結び多様なサービスを組み合わせ、それぞれの顧客に最適な物流ソリューションを提供しています。
URL: https://kambara-logistics.com/
代表取締役:宮﨑 裕司
事業内容:通関業、倉庫業、貨物自動車運送業、貨物利用運送業、船舶代理店業
創業:1978年(昭和53年)
資本金:3,000万円
従業員:128人(2019年12月時点)
支店・事業所:阪神事務所
取扱貨物の実績:アパレル、雑貨、造船資機材、各種機械装置
- 本件に関するお問い合わせ先 -
神原ロジスティクス株式会社 総務部
TEL:084-981-2180